薬価改定を2018年から毎年実施へ

政府は2016年12月20日、「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」を発表しました。中身を見ていきます。

1.薬価制度の抜本改革

(1)保険収載後の状況の変化に対応できるよう、効能追加等に伴う一定規模以上の市場拡大に速やかに対応するため、新薬収載 の機会を最大限活用して年4回薬価を見直す。

今回、オブシーボが緊急的に値下げされることになりました。今回と同じように高価or売れすぎているものについては、年4回のタイミングで薬価を見直すということです。つまり、儲けすぎちゃダメということですよね。

(2)市場実勢価格を適時に薬価に反映して国民負担を抑制するため、全品を対象に、毎年薬価調査を行い、その結果に基づき薬価改定を行う。 そのため、現在2年に1回行われている薬価調査に加え、その間の年においても、大手事業者等を対象に調査を行い、価格乖離の大きな品目(注)について薬価改定を行う。 (注)具体的内容について、来年中に結論を得る。 また、薬価調査に関し、調査結果の正確性や調査手法等について検証し、それらを踏まえて薬価調査自体の見直しを検討し、来年中に結論を得る。

これまで2年に1度でしたが、これがその間の年についても価格乖離の大きな品目については薬価改定を行います。次の薬価改定は2018年で、その次が2020年のはずでしたが、2019年にも薬価改定が行われることになります。これがどのぐらいの規模で行われるかは2017年に決まるようです。

薬局は在庫を絞るのが大変ですね。

(3)革新的新薬創出を促進するため、新薬創出・適応外薬解消等 促進加算制度をゼロベースで抜本的に見直すこととし、これとあわせて、費用対効果の高い薬には薬価を引き上げることを含め費用対効果評価を本格的に導入すること等により、真に有効な医薬品を適切に見極めてイノベーションを評価し、研究開発投資の促進を図る。 中 医 協 薬 - 1 28.12.21 2 なお、費用対効果評価を本格的に導入するため、専門的知見 踏まえるとともに、第三者的視点に立った組織・体制をはじめとするその実施のあり方を検討し、来年中に結論を得る。

例えばメトホルミンなどでしょうかね。コスパの高い薬といえば。そういったものは薬価の引き上げの可能性もあるようです。

個人的にはコスパの悪い薬をガンガン値下げしてほしいなとも思いますが。

2.改革とあわせた今後の取組み

(1)薬価算定方式の正確性・透明性を徹底する。具体的には、製薬企業にとって機密性の高い情報に配慮しつつ、薬価算定の根拠の明確化や薬価算定プロセスの透明性向上について検討し、 結論を得る。また、特に高額医薬品等について、制度の差異を踏まえつつ外国価格をより正確に把握するなど、外国価格調整の方法の改善を検討し、結論を得る。

(2)薬価制度の改革により影響を受ける関係者の経営実態についても機動的に把握し、その結果を踏まえ、必要に応じて対応を検討し、結論を得る。

(3)我が国の製薬産業について、長期収載品に依存するモデルから、より高い創薬力を持つ産業構造に転換するため、革新的バイオ医薬品及びバイオシミラーの研究開発支援方策等の拡充を検討するとともに、ベンチャー企業への支援、後発医薬品企 業の市場での競争促進を検討し、結論を得る。

(4)安定的な医薬品流通が確保されるよう、経営実態に配慮しつつ、流通の効率化を進めるとともに、流通改善の推進、市場環境に伴う収益構造への適切な対処を進める。特に、適切な価格形成を促進するため、単品単価契約の推進と早期妥結の促進について効果的な施策を検討し、結論を得る。

(5)評価の確立した新たな医療技術について、費用対効果を踏まえつつ国民に迅速に提供するための方策の在り方について検討し、結論を得る。

個人的意見を言えば、MR(メーカー)が年収1000万とかもらいすぎじゃないかと。その給与のもとをたどれば保険料で国民の税金な訳で。薬局の立場で言えば技術料を増やしてもらえば薬価はがっつり下げてもらってもいいと思うんですよね。

ジェネリック会社優遇もいらない。新しいジェネリックが30数社から出るって異常にしか思えません。特許が切れたら先発品の薬価を3分の1にするぐらいにすればいいだけでしょと思ったり。イノベーションが必要とかいうけど、今の医療でも、平均80歳まで生きられるわけで、少子高齢化をひた走る日本でそれを積極的に追い求める必要もないんじゃないかなと。

医療費をがっつり下げてその分を少子化対策にうん兆円規模で投資することが今の日本に必要なことなんだと素人考えで思います。

人口減はフリーフォール、2060年には3分の2に/森田朗国立社会保障・人口問題研究所長に聞く(藤田正美) – 個人 – Yahoo!ニュース

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