空打ち3単位のランタスXR注!ランタスとの違いを解説

Image xr solostar

先日、長期投与ができるようになったランタスXR注射について、今回、まとめてみます。

持効型インスリン

ランタスXRは持効型インスリンです。体重60kgの健常者では基礎インスリンが1日で24単位ほど分泌されています。(1時間に1単位)糖尿病の患者ではインスリンの分泌が低下しています。

持効型インスリンは低下した基礎インスリンに下駄を履かせてあげるような役割になります。

ランタスとの違い

ランタスとランタスXRとの違いです。

1本に450単位

ランタスXRは1キット(1.5mL)中にインスリングラルギンが450単位含まれています。ランタスは3ML中に300単位なので、濃度が3倍になっています。

濃度が高くなることで吸収が穏やかになり、より血糖値が安定すると言われています。

空打ちは3単位

他の注射とは異なり空打ちは3単位です。投薬時には説明必須です。

いつ打ってもいい

ランタスは添付文書上は朝食前または就寝前となっていますが、ランタスXRの注射時刻は『毎日一定』としか記載がありません。いつ打ってもいいです。

値段

ランタスXR 450単位は3102円、ランタス 300単位は2069円です。1単位あたりの値段はほぼ変わりありませんが、空打ちの量が3単位な分、若干ですがランタスXRの方が割高です。

規格

ランタス注はバイアル・ソロスター・カートと3つありますが、ランタスXRは現在ソロスターのみです。

使用する単位は変わらない

ランタスXRはランタスと同じ成分のインスリン注射です。違うのはランタスの有効成分の濃度を3倍にしたという点です。

濃度を3倍にしたと言っても、使う単位数が変わるわけではありません。インスリンの1単位は「健康な体重約2Kg のウサギを24時間絶食状態にし、そのウサギにインスリンを注射して、3時間以内に痙攣を起こすレベル(血糖値:約 45mg/dL)にまで血糖値を下げ得る最小の量」と定義がされています。

参照;insulin_h23_s3.pdf

つまり今まで、ランタスを10単位で使用していた人が、ランタスXRに切り替えることになっても、同じ効果を期待するなら10単位でいいということです。「3倍だから3分の1になる」なんて考える必要はありません。

ランタスからランタスXRに切り替わることで注射を打つ時に出てくる量が変わります。ランタスなら10単位で100μLですが、ランタスXRだと33.3μLとなります。

メーカーサイト

ランタスXR: [e-MR]サノフィ株式会社

所感

バイオシミラー対策でもあるんですかね。空打ち3単位はしっかりおぼえておかないといけませんね。

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